ANFO混合充填機トラック

I. 技術的な利点

ANFO 混合充填機トラックには、次のような利点があります。

（１）涙滴型ホッパー  

ANFO混合充填機トラックは、涙滴型のホッパー設計を採用しており、ホッパー内の多孔質粒状硝酸アンモニウムの流動性を向上させ、内部残留物を低減します。また、涙滴型構造はタンク自体の強度と剛性も向上させます。この設計により、ANFO混合充填機トラックの全体的な性能が向上するだけでなく、ホッパーの耐用年数が30%延長されます。鉱山道路での走行と操作に適しており、新疆ウイグル自治区や福建省を含む中国各地の複数の鉱山地域で既に導入されています。

                  図1 涙滴型ホッパー

多孔質の硝酸アンモニウム粒子ホッパーは304ステンレス鋼で作られており、アルゴンアーク溶接で溶接されています。 

溶接は、材料の耐食性と荷重強度の要件を満たしています。設計プロセスには専門的な強度検証と計算が含まれており、高度な製造技術を採用することで、溶接、設置、耐用年数の品質を完全に保証します。

（２）高効率混合、時間節約、省エネ  

このシステムは、先進的な断続歯プログレッシブスパイラル混合搬送技術とディーゼル噴射技術を組み合わせたものです（図2参照）。ディーゼルはスパイラルに注入され、多孔質の硝酸アンモニウム粒状物と混合される前に、加圧噴射処理を受けます。ディーゼル噴射装置を通過した後、ディーゼルはリング状のミストを形成します（図3参照）。ディーゼル噴霧システムにより、傾斜スパイラル内でディーゼルが均一に噴霧されます。搬送プロセス中、多孔質の硝酸アンモニウム粒状物とディーゼルは高効率な混合を実現し、混合の均一性と効率性を大幅に向上させます。これにより、爆発性能が向上すると同時に、ユニットの生産能力も向上し、ANFO混合充填機トラックの運用効率が大幅に向上します。

  図3 注入効果図

（３）空気振動により材料の蓄積が減少  

ホッパーには空気圧振動システムが装備されており、材料のアーチを効果的に破壊し、多孔質の硝酸アンモニウム粒子が下部スクリューコンベアにスムーズに流れ込むようにします。このシステムにより、残留材料の効率的な除去も可能になります。

（4）正確な計量、自動かつインテリジェントな制御  

電気制御システムは、シーメンスPLCとダンフォス速度センサーを採用し、プロセス処方に基づいたディーゼル流量のPID閉ループ制御、計量スクリューモーター速度のリアルタイム監視、多孔質粒状硝酸アンモニウムとディーゼルの同期PID閉ループ制御を可能にします。速度センサーは計量スクリューの回転速度を検出し、そのデータを制御システムにフィードバックします。計量スクリューは精密搬送装置として機能し、その回転速度に基づいて、搬送される硝酸アンモニウムの量を自動的に計算します。計量スクリューの速度検出センサーは、1回転あたり180個の検出信号を提供し、高い測定精度を保証します。これにより、計量誤差を±0.5%以内に制御できます。≤±2% 向上し、爆薬混合比の精度が大幅に向上し、全体的な爆破性能が向上しました。

多孔質の硝酸アンモニウム粒と軽油は、プロセス比率に従って搬送され、混合スパイラル内で十分に混合された後、ブラスト孔に投入されます。充填中、多孔質の供給速度が

硝酸アンモニウム粒状物の調整に伴い、ディーゼル燃料の供給速度は自動的かつインテリジェントに変化に対応します。システムを停止させて手動で再設定する必要はありません。これにより、爆薬混合比の精度が向上し、発破性能全体が向上します。

このシステムは、各発破孔への装填量を自動的に測定します。設定された装填量に達すると、システムは自動的に停止し、各孔への装填量を正確に制御します。硝酸アンモニウムシステムとディーゼルシステムは独立して制御できます。高度な自動化とシンプルな操作性により、作業者の労働強度を大幅に低減し、作業効率を向上させます。また、機械化された装填により、爆薬と発破孔の結合が強化され、発破結果が大幅に向上します。

（５）多段階インターロック保護、安全で信頼性が高い  

このシステムには、流量遮断や作動油温度監視などの安全インターロック保護機能が装備されています。複数の保護装置により、機器の正常かつ安全な動作が確保されます。ディーゼル供給システムには、ディーゼル流量をリアルタイムで監視するIFM流量計が設置されています。流量が設定値を下回ると、システムは自動的に警報を発して停止し、ディーゼルポンプの空運転を防止します。

（６）遠隔操作、人員削減、高効率  

このシステムには、充填量を直接調整できる手持ち式のリモコンが装備されており、操作は簡単で便利です。ワイヤレスリモコンはPLC制御システムに無線接続され、遠隔操作が可能です。オペレーターはリモコンを使用して、発破孔番号の選択、充填量の調整、充填の開始・停止を行うことができます。充填作業はオペレーター1名で完了するため、運転席から操作する場合に比べて人員を1人削減できます。

（7） 独自特許取得の断熱システム  

（8） ANFOトラックにはオプションで断熱システムを装備できます。搭載されている燃料ボイラー断熱システムは、多点監視とバランスの取れた温度調節を可能にします。車両の始動前にキャブを暖め、ディーゼル燃料を保温することで燃料タンクや配管の凍結を防ぎます。これにより、ANFOトラックは-50℃から+50℃の周囲温度範囲で正常に動作することができます。

 （８）シャーシの適応性が高く、メンテナンスコストが低い  

ANFO混合充填機トラックに採用されている車両シャーシは、十分なパワー、優れた適応性、そして低燃費を特徴としています。過酷な条件下においても、起伏が多く、泥濘地や曲がりくねった滑りやすい鉱山道での作業が可能です。最大35%の登坂能力と11メートルの最小旋回半径を誇ります。快適性向上のため、キャブには暖房とエアコンが装備されています。高い信頼性と低いメンテナンスコストを実現しています。

（9）スイングアームスパイラルによる広い作動範囲と高い充電効率  

ANFOの混合充填機トラックは、270のサイドマウントスパイラルシステムを採用しています。°回転機能を備えています。駐車位置ごとに車両の両側にある発破孔に充電できるため、1回の停車で3～5個の発破孔に充電できます。従来の側面搭載型スパイラルANFOトラックと比較して、当社のモデルは充電範囲が大幅に広く、全体的な充電効率が大幅に向上します。  

当社のサイドマウント型スパイラルANFOトラックは、トップマウント型スパイラルモデルと同等の充填範囲を実現しているだけでなく、操作性と安全性も向上しています。排出スパイラル（スイングアーム）の高さが低いため、オペレーターはデリバリーホースの取り付け・取り外しが容易です。この設計により、トップマウント型スパイラルシステムと比較して、旋回および充填作業時の安全性が全体的に向上します。  

10を使用する場合×ベンチ ブラスト用の 8m パターンを備えたこの ANFO トラックは、下図に示すように、1 回の駐車位置で 3 つのブラスト ホールの充填を完了できます。

（10）装填と発破のシームレスな統合により、発破作業が容易になります。  

ANFOミキシング＆チャージ機トラックは、作動油温度、ディーゼル流量、硝酸アンモニウム供給量といった主要パラメータを表示する、ユーザーフレンドリーなチャージ操作インターフェースを備えています。また、発破孔番号やチャージ量といった情報を統計的に記録・印刷することも可能です。包括的な発破レポート機能により、発破作業員は効率的にデータを収集し、統計分析を行うことができます。  

制御システムは、対応する穴パターンパラメータ（穴数、充填量、穴深さ）を自動的に記録し、自動データログ、保存、アップロードなどの機能を備えています。